意性を再確認させられる格好の機会を提供することになるだろう。1930年代に社会学者のR.リンドは「何のための知識か」(knowledge for what?)という根本的な問いかけを社会科学全体に対して投げかけ、この問題提起は以後ことあるごとにラディカルの側から大学のアカデミズムに対して発せられた。多分、今日かつてのリンドの問題提起を最も真剣に受け止めなければならないのは、まさに政策系学部の教員自身であろう。
(高橋秀行)
前ページ 目次へ 次ページ